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坂道のアポロン 全12話の感想・PV動画 [アニメ作品別レビュー]



あらすじ
東京から長崎の高校に転校してきた繊細な少年、西見薫は
自分が学校の中で唯一逃げ場所としていた屋上で破天荒な少年と出会う
彼の名は川渕千太郎、札付きのワルで知られている男だった
だが、同時に嵐を呼ぶ?ドラマーでもあった
薫は千太郎のドラムに触れ、次第にジャズの世界にのめりこんでいく


録画消化して12話視聴 王道展開だったけど綺麗に終わったな
素直に感動したわ ちゃんとジャズで終わるところがいいね

最終回、いきなりBで8年後に飛んだときはびっくりしたが
ゼットマンの3年ジャンプよりも飛んでる飛んでるw

ただ、最終話もそうだけど、プロットが動くきっかけになってるイベントが
ことごとく「偶然」なのは、なんなんだ、このアニメ

偶然、人の恋の話を立ち聞きしちゃったよ
偶然、街で知り合いに会ったよ
偶然、人のイチャイチャを見ちゃったよ
偶然、病院で昔の知り合いに再会したよ

・・・・まあ、こまけえことはいいかw 二次元ではよくあることだな!

それに、ちゃんと最後までジャズ青春って主題はぶれなかったしな
これは大事なことだよね 主題の伝わってこないアニメのなんと多いことか!

ただ、それにしてもこのアニメのキャラ、恋愛しすぎな気がした

ジャズやるのは男キャラばっかりだし
ホモソーシャルとヘテロセクシャルの世界が交わることなく存在してるんだよな
作品の構造として、そのへんはちょっと美しくない 1クールしかないわけだしさ

恋愛劇に絡むのはメインの五人だけど、
これがまためんどくさい一方通行の恋愛ばっかりしてるしな

まあ、そのめんどくささも面白さの一つなわけだし
キャラがわかりやすくテンポもいいから恋愛ものとしても十分楽しめるものだったけど
やっぱり時々「ジャズは?」って気持ちになったわ

「もうみんな恋愛なんてやめてしまえばいいのに」
主人公が中盤でぶっちゃけててわろた ほんとになあ・・・

恋愛劇のめんどくささを加速させてるのが、
件の「偶然」イベントなんだよな

薫とりっちゃんの糸電話を千太郎が聞いてるとか
ユリカが淳一に街でばったり会うとか・・・

ってか、終盤のユリカちゃん大人すぎわろた
高校生じゃなかった、30すぎのバーのママみたいだった

言動だけじゃなく、中の人の演技も大人なんだもんなあ・・・
まあ、設定年齢と中身年齢が違うのも二次元じゃよくあることか

あと、千太郎関係の描写は若干不満が残ったな

クリスチャンって設定だけど、それっぽさは欠片も感じなかったよ
だから、最後牧師になってるのもなんかピンとこなかった

薫がシーツ取ったところで、それっぽいこと言ってただけだよなあ?

あと、親父が帰ってくるから家を出ようとしてるのがよくわからなかったな
親父は出稼ぎに行く前は飲んだくれてたとしか説明なかったような?
よくわからんから、恋愛劇でハブられて旅に出たくなったと解釈したくなったよw
事故で妹が入院した後の家出は理解出来たけどさ

ってか、そもそも千太郎の家族構成まったくわかんなかったよ
あの母と呼んでるのは義母だろうけど、兄弟は腹違いなの? 義母の連れ子なの?

このへん、もうちょっと説明ほしかったかなー
一応、千太郎はヒロインなんだからさ・・・ヒロインだよな? な?

このアニメ、はじまってすぐはホモ臭いホモ臭いとか言われてて
少女漫画原作で恋愛ものなのにホモなわけないじゃないですかーって思ったけど
実際見てみたら、ほんとにホモ臭くてわろた

特に、前半部分は毎回と言っていいほどホモ臭いカットがあるんだよな

薫が不良に拉致されてコマ犬に縛り付けられるとか
薫が千太郎の胸元(のロザリオ)をじっと見つめてるとか
薫がベッドの上で千太郎に馬乗りにされるとか
薫が千太郎に畳の上に叩きつけられるとか

なんだこのホモ臭い画面はw しかも、全部薫関係やないか!

薫自身、潜在的にホモなのは間違いないようで
千太郎が松岡君と仲良くなってて全力で嫉妬してたな

あそこ、薫が海に貝をぶちまけるシーンでくそわろた
なんかすごく笑えるよな、あのダイナミックリリースw

最後も、千太郎と再会して満面の笑顔終わり、だしな・・・
薫さん絶対ホモやろ? 正直に言ってもいいっちゃないと?

それに、薫はそれ以外にも、コレジャナイ眼鏡キャラすぎた

二次元の眼鏡キャラと言えば、眼鏡が本体であって
プールでも風呂でも就寝時でも本体を捨てるなんてとんでもない!なのに
こいつは、前半はほぼ毎回、眼鏡外してるからな!

なんだよ、この眼鏡・・・・ふざけんな! もっと本体大事にしろよw

しかも、りっちゃんには自分からとっとと告白するという
繊細眼鏡キャラとしてはありえないアグレッシブさを発揮

もう終盤は、こいつの眼鏡はただのリミッターだと思ってたわ
外れるとイケメン力、大幅うp、みたいなw

そりゃ、りっちゃんも惚れるわな・・・
あんな可愛い子を放置していくとか、やっぱり潜在ホモだよ、薫さん!

ただ、全体を通して、ちゃんとジャズ青春してたから
時々画面がホモ臭くなるとか、主人公が無自覚のホモだとかは
そこまで気にすることでもなかったな
(薫×千太郎の同性愛がメインだとすると、むしろ作品の完成度はぐっと上がるしな)

特に、ちゃんとジャズのセッションで語り合うってシーンがあったのがいいね
千太郎と薫がぎくしゃくしたときや、淳一が帰って来たときなんか
ジャズ言語で語り合ってたよな、あいつら

中でも、7話の文化祭の演奏はよかったね
主人公たちの演奏に全校生徒が聞き惚れるという
非常にわかりやすく爽快感のあるシーンだった

演奏シーンの作画はモーションキャプチャーらしいけど
これのおかげで曲とキャラの動きがあってて、ライブ感がすごく増したと思う
7話は演奏途中のモブすらぬるぬる動いてて、ここだけ映画みたいになってたな

ただ、モーションキャプチャーゆえに、非現実的な動きではなかったわけで
それはちょっと残念・・・アニメならではのアクションってあるよね

あと、キャラの影の付け方が「フォトショ覚えたて」っぽくて気になったな
影の輪郭がぼやけてるんだけど、そのせいで画面が全体的に安っぽく感じられた

まあ、これは原作絵の雰囲気を重視してのことかな?



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